「公ちゃん。海来たね〜!」
「あぁ、海来ちまったな!」
「あ〜、イソフラボンの香り〜!」
「それ磯の香りな!」
「え、カツオくん結婚したの?」
「それは花澤カツオだろ?」
「え、何で婿入り?」
「は? 不動産屋だしそういう感じするじゃん!」
「でも、カツオくん長男でしょ?」
「いやいや、マスオさん婿入りしてっから別にいいんじゃね?」
「え、長男ってお婿に行けるの?」
「行けなくはねぇんじゃね?」
「へぇ〜」
「てか、イソフラボンは大豆の成分な」
「女性ホルモンに似た成分のやつでしょ?」
「そう、それな! 知ってんじゃん!」
「じゃあ、沙羅魅は間違ってない!」
「は?」
「だって、海のこと母なる海って言うでしょ?」
「言うな」
「母なる海ってことは、女性ホルモン出まくりでしょ?」
「いやいや、それは話別物だし!」
「海から女性ホルモンの香りがするイコールイソフラボンの香り! でしょ!?」
「でしょじゃねぇ、海に女性ホルモン溢れてたら海に入ったらみんな女になっちまうし!」
「あっ、乱馬! 海に入って女になる! ほら〜!」
「ほら〜じゃねぇ! 都合のいいとこだけ受け入れんな!」
「そうかな?」
「そだし! 海に入って豚にも猫にもなんねぇだろ?」
「あぁ、それは話別物だよね〜!」
「はい、出た〜! 都合のいい女〜!」
「沙羅魅は都合のいい女じゃない! 好都合の女!」
「それ論点どこだ?」
「とにかく! 海からイソフラボンの香りがするの!」
「はいはい、そういうことにしとくか」
「やった〜! 認めた!」
「別にこれ認めたとかそういう話じゃねぇからな!」
「はいはい、都合の悪い男の人〜」
「そんなこといいから、早くキクラゲ探せよな!」
「いないね〜、コラーゲン」
『トッピングカップル C15H10O2』