「今日はお好み焼き屋さんに来ました〜！」
「なんだよ急にyoutuberかよ」
「早速、焼いて行きたいと思います！」
「無視すんなし！」
「混ぜます！」
「おう！」
「混ぜるんです！」
「おう！」
「混ぜるの！」
「やらねぇのかよ！」
「公ちゃん混ぜてよ〜、沙羅魅は食べる人なの！」
「本当おめぇはなんもやんねぇよな！」
「ほら、こんなこと言ってもこの人混ぜてくれます！」
「やらねぇと食えねぇからな！」
「焼きます！」
「おう！」
「いい音してますね！」
「だな！」
「ちょっと黙ってて！」
「なんだよ、オレのことなんだと思ってんだよ！」
「公ちゃん」
「そうだし！」
「それでは、ひっくり返します！」
「よし来た！」
「ひっくり返します！」
「いや、まだだったし！」
「ひっくり返します！！！！」
「だからまだなんだよ！ ひっくり返すまで焼けてねぇの！」
「ひっくり返します！！！！！」
「そこまでこだわるなよ、あとで編集すればいいだろ！」
「ひっくり返しますって！！！！！！」
「いや、待てよ」
「だってこれ、LIVEだもん！」
「生かよ！」
「うん！」
「誰が見てんの？」
「今、5人ぐらい見てま〜す！」
「リアルな数だな」
「やっほ〜、きゃりーぱみゅぱみゅだよー！」
「ちげぇだろ！」
「ひっくり返します！」
「だから、まだだし！」
「なんで〜？」
「生焼けじゃ腹壊すだろ！」
「それは公ちゃんだけでしょ？」
「そりゃそうだけど、形崩れるぞ？」
「それは困る！ バエなくなるから焼いて！」
「言われなくても焼いてるし！」
「あっ、ねぇ！ なんで勝手にひっくり返すの？」
「焼けたんだし！」
「じゃあ、ひっくり返しますって言ってから〜」
「いいじゃん別に！」
「よくない！ 全世界の5名様が楽しみに見てるの〜！」
「マジで焼いてるだけなの見てんのかよ？」
「ほら〜、あっ、7人に増えてる！」
「増えてんのかよ！」
「やっほー、アリスすずだよ！」
「誰だよ！」
「では、ここからソースを塗ります！」
「おう！」
「トッピングをします！」
「おう！」
「あ〜、美味しかったねぇ！」
「は？ いつ焼きあがった？」
「さっき」
「いつ食べ始めた？」
「さっき」
「マジがよ！ いつ食べてるシーン撮った？」
「さっき」
「オレ気づかなかったし！」
「え、うそ？ 寝ぼけてるの？」
「いやいや、これは読者もビックリだぜ！」
「え、世界の6千人の視聴者達は満足していっぱいコメントくれてるよ！」
「なんかいろんなことがぶっ飛んでんな！」
「ねぇ、お好み焼きって焼いて食べるの時間かかって面倒じゃない？」
「まぁな」
「小麦粉食べて、玉子食べて、牛乳飲んだらいいんじゃない？」
「確かに、胃の中の状況は同じになるな」
「じゃあ、次は焼かないで食べよ！」
「いやいや、お好み焼きは焼くから意味あるんだぜ！」
「え！ 父上と同じこと言ってる！」
「おめぇの父親の火への愛着とはちげぇし！」
「沙羅魅はもっと早く食べたいの！」
「それだったら、店員さんが焼いてくれる鉄板焼き屋に行けばいいだろ？」
「だって、それで動画配信したら入店お断りになっちゃったんだもん！」
「マジがよ！ いつの間にだよ！」
「さっき」
「もう時間経過が意味わかんねぇし！」
「それでは、Perfumeでした〜♪」
「おい、待て2人だし！ いろいろ情報をよこせ！」
「もう〜、せっかくSLAVEのみんなと盛り上がってるのに〜」
「それLUNA SEAだし！」
「最後はデザート作りま〜す！」
「は？ 今配信終わっただろ？」
「だから、次回はデザート編だよってこと！」
次回、お好み焼きデザート編につづく......
『トッピングカップル 6127』