「コラーゲンいないね~」
「そだな。シジミしか採れねぇな」
「コラーゲンないけどみそ汁食べ放題だね!」
「はぁ、おめぇ何言ってんだよ? みそ汁はアサリだろ!」
「え、マジ?」
「本気と書いてマジ!」
「沙羅魅知らなかった~!」
「これだからお嬢様はダメなんだよ」
「ダメとか言わないでよ、も~!」
「スマソスマソ。暑くなってきたしそろそろ帰るか」
「またヒッチハイク?」
「しょうがねぇだろ、今バイク乗れねぇんだから」
「絶対おかしいよね。自転車は免許いらないのにバイクはいるって!」
「だよな。どっちもタイヤ2つだぜ」
「それより公ちゃんが車の免許取ればいいじゃん!」
「はぁ、あれ筆記試験がめんどうなんだよ」
「大丈夫だよ。公ちゃん頭いいから~」
「でもオレ理系だからなぁ」
「そっか。理系だからしょうがないか~w それじゃ、早くバイクの免許取ってね♪」
「おう! まかしときな!」
「めずらしいね。ヒッチハイク。エンスト?」
「まぁ、似たようなもんです。東京の方まで乗せてってもらえませんか?」
「あぁ、いいよ。さあ乗って」
「ありがとう。あたし沙羅魅。こっちは公ちゃんよろしくね!」
「サラミとハムちゃんね。私は波路琉。よろしく」
…………
そう。これがサラミとハムタロウとバジルの出会いであった。
『トッピングカップル 2』
つづきは《ヒッチハイクは道連れ》