「楽しかったねディズニー!」
「おい、いつまでミニーつけてんだよ?」
「それを言うなら、ミニーの耳でしょ!」
「それダジャレが言いたいだけだろ!」
「バレた〜!」
「バレバレだぜ!」
「てか、逆通勤ラッシュやばくない?」
「たしかにやべぇな! 逆通勤ラッシュ!」
「うん。やば過ぎ逆通勤ラッシュ!」
「てか、おめぇ声でけぇ!」
「大丈夫。平常運転だから!」
「いやいや、今もボリューム下げろってこと!」
「じゃあ、32だけ下げとくね!」
「それミニーってことか?」
「あっ、バレた〜!」
「バレバレだな!」
「混んでるね〜」
「結構混んでるな」
「酔っ払いもいるね!」
「おいおい、名指しすんな!」
「別に横にいる人のこと言ってるわけじゃないよ!」
「てか、静かにしろよな!」
「どうしたら空くかな?」
「大きい駅に着いたらじゃねぇ?」
「そうじゃなくて、裏技的なやつ!」
「そんなんねぇだろ!」
「あるよ〜、爆弾とかテロとか!」
「それ電車も止まるし!」
「そっか、ゲロ吐きながら歩くのもありじゃない?」
「いや、なしだろ!」
「ゲロはかかるけど、迷惑かからないよ!」
「いやいや、そのゲロの成分の99%が迷惑でしかねぇぞ!」
「1%は?」
「殺意」
「公ちゃん」
「なんだよ」
「それ逆だと思う」
「おめぇが言うと本当になりそうだな」
「ミニーだけにね!」
『トッピングカップル 32』