new 算数 真剣勝負 食べ物 迷惑行為

パセリちゃんごめんね

2019/11/15

「あ〜!」 「沙羅魅どうした?」 「パセリ超邪魔!」 「おい、パセリに失礼なこと言うなよな!」 「なんで~、緑だし臭いし変な形だしウルトラ目障り~!」 「おいおい、農家の方々が一生懸命作ってるんだからそういうこと言うなよな!」 「なくていいじゃん、パセリ。見栄えとかそんなのいらない!」 「おめぇやけにパセリに厳しいな?」 「だって、パセリってテレビみながら唐揚げ食べたり、眠りながら唐揚げ食べてたら勝手に口の中に入ってくるんだもん!」 「それはちゃんと見ながら喰わねぇおめぇが悪ぃし」 「そんなことないよ。ち ...

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new 言葉 スポーツ

沙羅魅は左利き天才肌!

2019/11/10

「ねぇ、公ちゃん。箸を持つ手が右手だっけ?」 「たぶんそうじゃん」 「たぶんじゃ困る~」 「じゃ、五分五分でそうじゃん」 「五分五分ってことはつまり右が箸を持つ方ってこと?」 「そうなるな」 「じゃあこっちが右でいいんだよね」 「それはちげぇだろ」 「え、なんで?」 「だっておめぇ左利きじゃん」 「え、そうだったの?」 「おめぇ自分のことだろ。知っとけよ!」 「でもさ~、箸持つ方が右ってことは右利きだろうが左利きだろうが箸を持った方が右じゃない?」 「お!」 「でしょ?」 「やべぇ! 今日は完全に論破され ...

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ハロウィンの夜のMONSTER

2019/11/4

令和X年 10月31日23:30。 いつもより人の多いスクランブル交差点を抜け警察と訳のわからない格好で奇声をあげる若者を横目に道玄坂を登って行く。待ち合わせの時間は特にないが、すでに仲間達が集まっているであろう店を人混みを抜けながら目指す。 わざわざこんな日に集まるなんて大学生とは面倒臭い。時間とお金を浪費して今を楽しむのもそろそろ終わりにしないといけないし、今日が最後だと自分に言い聞かせてみる。実際に最後になるのかは誰にもわからないが......。 人の化けたモンスターとスマホのドラクエウォークのモン ...

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言葉 雑学 食べ物

○グダディの話

2019/10/28

「え、ビッグダディ死んじゃったの?」 「は? いつだよ?」 「昨日だよ!」 「いやいや、死んでねぇだろ!」 「だって、トランプ大統領が会見してたじゃん!」 「それバグダディな!」 「ほら〜!」 「ほらじゃねぇよ。別人だし!」 「なんで? ビッグダディ、バグダディ。ほら同じ!」 「ほらじゃねぇよ。別人だし!」 「なんで? ビッグダディ、バグダディ。ほら同じ!」 「ほらじゃねぇよ。別人だし! ループしてるし!」 「なんで? ビッグダディ、バグダディ。ほら同じ!」 「ほらじゃねぇし! 違うもんは違うの!」 「ど ...

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行事 食べ物 マンガ

ハロウィンどうする?

2019/10/27

「ハロウィンなんの仮装しようかな!」 「は? あれは子どもが仮装するもんだろ?」 「公ちゃんは昭和の人なの? 今はみんなで仮装してパレードするの!」 「それはイベント会社が儲けるための策略だろ?」 「そうなの? でも、楽しいからいいじゃん!」 「楽しければいいとか、おめぇは単純でいいな」 「えへ、それほどでもないよ!」 「褒めてねぇし!」 「マーベルのキャラとかディズニープリンセスは誰かと被るよね〜」 「だな。どこかの子どもと被るな」 「バンパイアかドラキュラどうかな?」 「それもメジャー過ぎて被るだろ? ...

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国語 言葉 真剣勝負

ことわざクイズ!

2019/10/25

「寝耳に?」 「水!」 「さすがにこれは簡単だったな」 「沙羅魅だってこれぐらいわかるもん~」 「ま、そうだよな。基本だよな」 「うん。経験者は語るってやつだよ~」 「焼け石に?」 「肉!」 「そうそう、溶岩プレートの上で焼いた肉はうまいらしいな」 「あれ美味しいよね~。肉が本当に柔らかく焼けてるんだよね~♪」 「は? おめぇそれ喰ったことあんのかよ?」 「あるよ~♪」 「ふざけんなよ、ひとりでうまいもん喰ってんじゃねぇよ!」 「父上のおごりだよ♪」 「そういうことか、羨ましいな」 「美味しすぎてほっぺた ...

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映画 迷惑行為 アニメ マンガ

我輩は沙羅魅である

2019/10/15

「ねぇねぇ、沙羅魅すごいことに気がづいた!」 「今度は何だよ?」 「プーさんがはちみつの中に閉じ込められて死んじゃったら琥珀になるんじゃない?」 「な、なんだと!」 「え、やっぱり理系からしたら、それはないかな?」 「いやいやいやいや! それマジあるえるし!」 「でしょ~! やっぱ、マジあるえるよね!」 「あいつは人様の家から出ようとしてお尻が引っかかるぐらいだから、はちみつに入ったらぜってぇ2度と出られねぇ!」 「だね! 本物のハニートラップだね!」 「あぁ、本物の『お前を琥珀にしてやろうか!』だな!」 ...

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お金 言葉 迷惑行為

ぶらり駄菓子屋訪問

2019/9/18

「駄菓子屋初めて!」 「マジかよ?」 「本当本当!」 「おめぇ、オレと小学校の時に遠足のおやつ駄菓子屋に買いに行ったし!」 「あっ、そんなこともあったかかも!」 「じゃあ、初めてではねぇな!」 「そだね!」 「これ美味しそうじゃない?」 「子どもには美味しいだろうな」 「え、ラムネだよ!」 「あぁ、ラムネだな」 「こっちのは?」 「喰いたきゃ買っちまえよ」 「本当?」 「駄菓子屋はコスパいいから好きなだけ買っちまえよ」 「オッケー!」 「おっ、それ買うのか?」 「うん!」 「それもか」 「うん! 後これも ...

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国語 算数 雑学 動物

人と馬

2019/9/15

「え、わかんない!」 「わかるだろこれぐらい?」 「公ちゃんの説明わかんない!」 「これなら中学生でもわかるぞ!」 「小学生でもわかんないと沙羅魅もわかんない!」 「しょうがねぇな」 「早く、もう1回!」 「つまり、15枚のカードを3つの山にするだろ」 「うん」 「1つの山は5枚になっていて、3回繰り返すと端っこにあるカードでも必ず真ん中に来んだよ!」 「え?」 「わかんねぇか〜」 「文字だけじゃわかんないよ!」 「いやいや、見せてるし!」 「読者には見えない!」 「それはしょうがねぇ!」 「あと、途中か ...

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行事 国語 旅行

立川にて

2019/9/13

「沙羅魅、これ見てみろよ!」 「それウケる! いとをかしなんだけど!」 「だな! いとをかしだな!」 「IKEAってこんなに部屋あるんだね!」 「だな! 部屋いっぱいあって旅行に来たみてぇだな!」 「ね! おしゃれ家具がいっぱいで超いとをかしなんだけど!」 「な! ワクワクしてくんな!」 「急なこと過ぎて教養が滲み出ちゃった♪」 「は? おめぇに教養なんてあったか?」 「あるある! 油断したら溢れ出るくらいある!」 「ねぇし! おめぇには1マイクロチップも教養ねぇし!」 「あるもん!」 「ねぇよ! おめぇ ...

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ハロウィンの夜のMONSTER

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令和X年 10月31日23:30。
いつもより人の多いスクランブル交差点を抜け警察と訳のわからない格好で奇声をあげる若者を横目に道玄坂を登って行く。待ち合わせの時間は特にないが、すでに仲間達が集まっているであろう店を人混みを抜けながら目指す。
わざわざこんな日に集まるなんて大学生とは面倒臭い。時間とお金を浪費して今を楽しむのもそろそろ終わりにしないといけないし、今日が最後だと自分に言い聞かせてみる。実際に最後になるのかは誰にもわからないが......。
人の化けたモンスターとスマホのドラクエウォークのモンスターを気にしながら歩いていると、道の脇に座っている青年が視界の端に入った。なぜか彼のことが気になった私は真っ直ぐに彼を見てしまった。

その青年は暗い場所でもはっきりわかるような美しい金髪と透き通るような白い肌をしており、翡翠のような澄んだ瞳と目が合うと自分から目を逸らすことができなくなった。同性であれ異性であれ、彼を見るだけできっと同じように体温が上がるのを感じるはずだ。
引力でもあるように私は進行方向を見失い彼の方へと向かう。彼は座ったまま私の顔を見上げていた。どれぐらい見つめ合っていたのかもわからなくなるほど五感は何かに支配され、私はその時から何かを失っていた。

彼は優しく心に響く声で話しかけてくれた。その時天使、いや大天使が迎えに来たような気がした。
彼が話す言葉は自然と頭に流れて来て、それが日本語だったのか、英語だったのか、はたまたドイツ語だったのかはっきり思い出せない。ただ彼と話した数分間の記憶は、まるで目覚めた後の夢のような曖昧な記憶しかなかった。蹴り上げられたサッカーボールになったような、アダムとイヴになったような、脳手術の後のような、今まで味わったことのない感覚になった。
私は彼が名乗った名前すら思い出せないくらい今もぼんやりと、そして、心地がよかった。

そうだ、彼からもらったものがあった。カバンの中から包み紙のたくさん入った袋を出すと直樹が隣から覗き込んで来た。
「何それキャンディー?」
「これ、チョコだよ」
私は彼にもらった袋をよく見てみた。プラハとチョコレートという文字がわかるが、それ以上は何語かわからず読むことはできなかった。
「読めないのか? 貸してみろよ。チョコレート。プラハ。......。ボンボン?」
こいつも私と対して変わらない。
「うん。さっきもらった」
「なんだよそれ、マジのハロウィンじゃん! 変なやつじゃないよな? 毒とか入ってない?」
「ボンボンって自分で言ったろ、入ってんのお酒じゃね?」
「おっ! いいね! みんなで食おうぜ!」
「ダメ! 日付が変わってから食べてってあの人が言ってた!」
「誰が? 別にいいじゃん。てか、あと5分で11月だからカウントダウンしてみんなで食おうぜ!」
「あぁ、じゃあそうしよう!」

直樹の独断と偏見でチョコは配られる。
「ケンゾーも食べる?」
「僕はいいよ。アンナとか欲しい人にあげて」
「さすが将来お医者様。自分より他人を大切にする!」
チョコの数はサークルの仲間全員に配るほどはなさそうだ。
「いいな~」
「俺に頂戴!」
「トリックオアトリート!」
欲しがる声がたくさん聞こえてくる。2分もしないで全部なくなった。
「え~、もらってない」
「半分、いや一口分けて!」
そうこうしている内に、10月もあと20秒だ。

「10月31日ってワルプルギスの夜っていうじゃん」
「言うの?」
「言うよ。とんでもない災いが起きそうだよな!」
「台風とか?」
「それはさすがにないだろ」

10、9、8

「一体何のカウントダウンなんだか。新年はまだ先なのに」
「何言ってんの? ハロウィンはもともと年末の行事だよ」
「マジで?」
「ケルト人の大晦日がハロウィンだよ」

3、2、1、0

「ハッピーハロウィーン!」
「てか、ハロウィン終わったんだよ!」
「うめ~!」
「うめぇな!」
「これ美味しい!」

これは確かに美味しい。さすが本場(?)のチョコレートボンボン。
まるで赤いバラのような、甘さとアルコールのハーオニイ、ハーモ二ー。
ん、まさかもう酔ったのか?
体が支えられない。息も......。

周りでは叫ぶ声が聞こえる。
動けそうにない。私はこのままテーブルで寝ててもいいかな?
......。

そうだ、彼の名前を今思い出した。
だが、私にはもう彼の名を呼べそうにない。

ヨハン、素敵な名前なのに。

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