「公ちゃん。この玉子焼き美味しい!」
「な!」
「公ちゃん。この目玉焼き美味しい!」
「な!」
「白身プニプニ!」
「黄身もトロトロだな!」
「公ちゃん。このスクランブルエッグ美味しい!」
「な!」
「塩味がなんかいいね!」
「だな!」
「公ちゃん。このゆでたまご美味しい!」
「な!」
「でも、この温泉卵の方が美味しい!」
「な! ってか、それは好みの問題だな!」
「あと、サラダとかサンドイッチにする時とかであれ!」
「な! 料理にどう活かすかでフィト感が変わってくるな!」
「公ちゃん。この卵かけご飯美味しい!」
「な!」
「卵の味と醤油の味がミスマッチしてるね!」
「ミスマッチ?」
「うまくミックスしてマッチしてるってこと!」
「あぁ、そういうことか!」
「公ちゃん。このオムライス超美味しい!」
「な!」
「トロトロで何かあれみたい!」
「キラウエアの熔岩?」
「ちょっと違う! なんかトロトロした溶岩!」
「それ同じじゃねぇかよ!」
「違うよ〜、キララ何とかとか知らないし、熔岩じゃなくて溶岩だもん!」
「いやいや、言わんとしてることはまったく同じだから!」
「そなの?」
「そだし!」
「公ちゃん。この茶碗蒸し美味しい!」
「な!」
「海老入ってた!」
「いやいや、玉子を褒めろよ!」
「う〜ん。茶碗蒸しの良し悪しは中身で決まる気がする〜」
「確かにな、銀杏とか入ってても微妙だもんな」
「え、銀杏馬鹿にしちゃだめだよ!」
「は、なんでだよ?」
「季節の物なんだから秋とか冬に食べたらレアでしょ?」
「まあな、おめぇそんなに銀杏好きならやるよ!」
「やったー!」
「よかったな!」
「でも、苦味があるからそんなに食べたくないんだよね〜」
「もらっといて文句言うなよ」
「文句じゃなくて、グルメリポート!」
「なるほどな!」
「この親子丼美味しい!」
「な!」
「何か白身がデュるんしてる!」
「な! デュルンバしてるな!」
「今のところダルンしてた!」
「ってことは、ドルンでもあるな!」
「あと、ダロンかも!」
「それとジュルンな!」
「ジュルンはないよ、デュルンだよ!」
「は? それデュるんと同じじゃねぇの?」
「ちょっと違うよ、ニュアンスとヌュアンスぐらい違うよ!」
「またわかりづらい例えだな!」
「じゃあ、公ちゃんならもっといい例えが出るの?」
「例えば、5分間茹でた卵と8分間茹でた卵ぐらい違うってのはどうだ?」
「う〜ん。それいいかも!」
「だろ!」
「鶏肉もホクホクしてる!」
「だな!」
「公ちゃん。このカツ丼美味しい!」
「な……」
「玉子に絡んだおつゆとトンカツのまったりとしたエクササイズ!」
「よかったな……」
「え、公ちゃん食べないの?」
「流石にそろそろ腹一杯だし!」
「じゃあ、沙羅魅が公ちゃんの分ももらうね!」
「あぁ、まかせる」
「やったー!」
「公ちゃん。このかに玉最高!」
「おう!」
「あんと玉子のラリーの中から垣間見えるカニの縦列駐車!」
「よかったな」
「え、一口で終わり?」
「あぁ、喰いてぇが流石に無理だ……」
「やったー!」
「公ちゃん。玉子料理専門店美味しかったね!」
「な。今度はオレのペースで注文しようぜ」
「うん。覚えてたらそうしてあげるね!」
『トッピングカップル egg』