引き算ぐらいできるよ~

投稿日:2018-12-26 更新日:

「おめぇ本当繰り下がりができないよな」
「え、繰り下がりって何?」
「繰り下がりは繰り下がりだろ」
「そんなのどこで使うの?」
「引き算」
「あ~、なんか言うよね~」
「これぐらい常識だぞ」
「別に繰り下がりなんて使わなくても沙羅魅引き算ぐらいできるよ~」
「いやいや、繰り下がり使わないと引き算できねぇことのが多いから」
「大丈夫、大丈夫。臨機応変でどうにかするから~」
「それはどうにかなんねぇだろ」
「なんで~?」
「いいか。5-7は何になる?」
「2でしょ」
「違うんだな。これが」
「え~、だってだって5と7の差は2だよ。どう考えても合ってるよ!」
「じゃあこう考えてみろ。りんごが5個あって、そこからりんごを7個取ると何個残る?」
「え、7個より少ないから5個からは取れないよ!」
「あぁ、そうなるな。つまりりんごが2個足りないから正解は-2になるわけだ」
「え、公ちゃん沙羅魅のことたばかったのね!」
「ちげえし! てか、そうなるとはな......いきなりマイナスは難しいよな。問題が悪かった」
「違うよ。公ちゃんが悪いの! 問題のせいにしないでよね!」
「じゃあ、17個のみかんがあります。そこから9個みかんを取ったら何個になるでしょうか?」
「17個? 指足りないから電卓使ってもいい?」
「電卓はダメだろ。おめぇの計算力を今測ってるんだから」
「じゃあ、靴脱いでいい?」
「回転寿司で靴脱ぐなよな、みっともない。それなら、あのいくらを使えばいいだろ」
「あぁ、いくらだけにいくらになるか数えるわけね♪」
「うまいことそうなるな」
「えっと~、いくらがおっちゃんに取られました~」
「じゃあ、そこの数の子でやれよ」
「やだ~、沙羅魅は食べ物以外は取らないの~」
「じゃあ、おめぇが食べた皿の数でやればいじゃん」
「え~、17枚~?」
「あるだろ?」
「あるっていうかすでに32枚だから数えられないでしょ~」
「じゃあ、問題を32でできるように変えてやるよ」
「うん。簡単なのにしてね♪」
「32枚のお皿があります。そこから15枚お皿を取ったらどうなるでしょうか?」
「32から15ね」
「やってみろよ」
「1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15~」
「15枚取ったな」
「うん」
「残ったのは?」
「1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17~」
「正解!」
「やった~!」
「なんだおめぇちゃんと計算できるじゃん!」
「当然でしょ~。これくらいYGでもできるよ~」
「YG?」
「幼稚園児の略だよ~」
「そういうことか~。よし。腹いっぱいだし、そろそろ帰るか!」
「え~、ちょっと待って~! あと3皿~」
「早くしろよ」
「OK! ラーメン、味噌汁、茶碗蒸し~♪」

「えっと、2人で7776円か」
「おしいね~。あと1円分食べたらラッキーセブンだったね~」
「あぁ、そうだな。消費税があと1%高かったらラッキーセブンだったな~」

「よし、8506円出せば270円のおつりだな」
「そうなの? 公ちゃん計算早い~!」
「もちよ、もち。 これぐらい朝飯前だぜ!」
「次の朝飯まで8時間以上あるもんね!」
「よし。会計行くぞ!」
「うん!」

「おつり730円だったね~」
「おい、だまってろよ!」
「え、なんで?」
「店員が気づかないで多くもらえたんだから静かにしとけ!」
「あ、そういうことね! 得しちゃったね♪」
「あぁ、これは普段の行いがいいから天からのご褒美ってやつだな」
「金は天下の回し者だもんね~♪」
「回りものな」
「回りものには福があるだもんね~♪」
「残り物な」
「え、沙羅魅はお残ししない主義だよ~」
「そうだよな。味噌汁のあさりは殻ごと喰うもんな」
「うん。カルシウムだから骨が強くなるんだよ♪」
「あと歯な」
「鼻ももう少し高くなってほしいな~」

 

 

『トッピングカップル 35』

 

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