「駄菓子屋初めて!」
「マジかよ?」
「本当本当!」
「おめぇ、オレと小学校の時に遠足のおやつ駄菓子屋に買いに行ったし!」
「あっ、そんなこともあったかかも!」
「じゃあ、初めてではねぇな!」
「そだね!」
「これ美味しそうじゃない?」
「子どもには美味しいだろうな」
「え、ラムネだよ!」
「あぁ、ラムネだな」
「こっちのは?」
「喰いたきゃ買っちまえよ」
「本当?」
「駄菓子屋はコスパいいから好きなだけ買っちまえよ」
「オッケー!」
「おっ、それ買うのか?」
「うん!」
「それもか」
「うん! 後これも!」
「あと、これとこれとこれと〜」
「ほとんどうまい棒だな」
「あっ、公ちゃんがうまいって言った!」
「なんだよ、悪りぃかよ?」
「だって、いっつもうめぇって言うのに!」
「なんでオレがうまい棒をうめぇ棒って言うんだよ」
「だって、この感じだと野沢雅子のノリで行くのかなって思うでしょ?」
「あれは芸人だからな」
「じゃあ、公ちゃんは?」
「人」
「そっか、人だったのか〜」
「知っとけよな」
「お会計しよ〜」
「thoroughすんな!」
「買って来るね〜」
「本当はthroughだし! 先行くなよ!」
「300万円!?」
「出た本場の300万円!」
「よかった、ちょうどある!」
「は?」
「ほら!」
「は!?」
「え?」
「おいおい、駄菓子屋のおばちゃんもびっくりだぜ!」
「なんで? 300万円でしょ?」
「いやいや、マジの300万円じゃねぇし! それ駄菓子屋ネタで万切り捨て価格だからな!」
「え、めっちゃ割引き!」
「いやいや、それが定価!」
「ってことは、300円?」
「そだし!」
「なんだ小銭で買えちゃうね!」
「あたりめぇだし!」
「沙羅魅、一瞬このラムネがコカインでできてるのかと思っちゃった!」
「冗談抜きの値段だったらそうなるな!」
「買っても転売するだけだけどね!」
「買うなよ。そして売るな!」
「ね、ダメ絶対だもんね!」
『トッピングカップル 300」