「見てみて! アイスクリームメーカー買ったの!」
「おい、サイゼにそんなもん持って来なよな!」
「だって自慢したかったんだもん!」
「それなら写真でいいじゃんかよ!」
「あっ、その手があった〜!」
「あるだろ普通!」
「じゃあ、インスタ見せればよかったね!」
「そうなるな」
「それどうやって使うんだ?」
「コンセント挿して、中にアイスの具を入れるの!」
「そこコンセントプラグな!」
「どっちでもわかればいいの!」
「てか、アイスの具ってわかんねぇし!」
「え、そんなこともわかんないの?」
「いやいや、具ってなんだよ」
「牛乳とか卵とかチョコとかいちごだよ!」
「あぁ、アイスの元ってことか!」
「そう、それそれ!」
「もう何か作ったのか?」
「昨日、お手伝いさんがバニラアイス作ってくれた!」
「は? それ買った方が早くね?」
「でも、今すぐ食べたい時に買いに行かなきゃでしょ?」
「それそんなに早くアイスできあがんのかよ?」
「え、わかんない」
「わかんねぇのかよ!」
「だって、食べる前にちゃんと作っておいてくれるもん」
「おめぇん家アイスのストックいっぱいありそうだから、それなくても大丈夫じゃね?」
「あっ、そうかも〜!」
「で、このドリバのコーヒーを入れて!」
「おう!」
「スイッチを入れると!」
「おう!」
「回った!」
「すげぇな!」
「あっ、店員さん」
「あっ、え、はい……」
「もう、公ちゃんのせいで注意されちゃったでしょ!」
「おめぇが勝手に作り始めたんだろ!」
「だって、公ちゃんがアイス食べたそうにしてるんだもん!」
「オレはアイスよりティラミス派だし!」
「どっちでも胃に入ったら同じでしょ!」
「まぁな」
「そうだ! 今度お好み焼き屋さんでやろうよ!」
「おっ、それいいな!」
「お好み焼きアイスとかもんじゃ焼きアイスとか作り放題だよ!」
「おっ、夏向けメニューだな!」
「あと、たこ焼きアイスもいいね!」
「よし、今度行ってみるか!」
『トッピングカップル ice』