「このナポリタン美味しい~。波路琉ちゃんのは?」
「私のジェノベーゼも美味しいよ」
「オレのミラノ風ドリアもうまいし」
「ドリアもなかなか美味しいよね」
「波路琉ちゃん。ドリアよりナポリタンのが美味しいよ~」
「はぁ、沙羅魅。ナポリタンなんて小学生が食べるケチャップスパゲッティだし」
「ひどい、公ちゃん。作ったイタリアの人に失礼だよ~!」
「サラミちゃん。ナポリタンて日本で作られた料理だからイタリアの人は知らないと思うよ」
「え~! マジ?」
「マジだよ。テレビでやってたよ」
「うそ。マジかよ。オレもイタリア人に騙されてたわ~」
「公くんも知らなかったか……」
「やっぱ本場のイタリアンはドリアに限るな」
「もう公ちゃんは本物思考なんだから~」
「あれ、ドリアって横浜……」
「ベイスターズがどうかした?」
「いやなんでもないよ」
「波路琉のジェノベーなんとかもうまそうだよな」
「ありがとう。ジェノベーゼね」
「ランクはうめぇから梅だろうな」
「なにそれ公ちゃん?」
「はぁ、沙羅魅こんなのも知らねえのか。松竹梅ってやつだよ」
「まつたけうめ?」
「そうだよ。うめぇのが梅。まあ喰えるのが竹。これは喰えないていうのが松」
「すごい公ちゃん。物知り。博学! 沙羅魅てっきり松茸が関係するのかと思った~。波路琉ちゃんは知ってた?」
「なんとなくね。私はしょうちくばいって言うのかと思ってたけど……」
「しょうちくばい?」
「中国語か、それ?」
「いや、気のせいだったかな……」
果たして、サラミとハムタロウはバジルと上手くやっていけるのだろうか?
『トッピングカップル 5』
つづきは《なぞなぞです》