「ねぇ、公ちゃん。なんでコップに水滴がつくの?」
「それ子どもがラジオに電話するレベルの質問じゃん」
「あっ、夏休みのやつ!」
「ちなみに、それは水滴がついてるんじゃなくて、水が中から染み出てるんだぜ」
「え、どういうこと?」
「冷たい水はコップやペットボトルを通り抜けるってこと!」
「え〜! 青天の霹靂!」
「物質は冷えると縮まるって知ってるか?」
「うん。反対に燃えるとなくなるよね!」
「それは反対とは言わねぇけどな! とにかく物質は冷えると冷たくなって小さくなるんだぜ!」
「なるほどね、冷えると冷たくなるのね!」
「で、コップを構成するガラスの分子を顕微鏡で見えるのよりも小さいレベルで観ると隙間が空いてるわけだ」
「浄水器のフィルターみたいに?」
「そういう感じ! で、その隙間から冷えて小さくなった水が少しずつ漏れて水滴が作ってこと!」
「へぇ、そんなの初めて聞いた!」
「マジかよ、こんなん一般常識だぜ!」
「そっか、水はフィルターを通る! うん、覚えた!」
『トッピングカップル 3485』