ウィザフォがない!

投稿日:2019-07-04 更新日:

「公ちゃん大変!」
「なんだよ、猿でも歩いてたか?」
「違う、もっと大変!」
「森泉でも歩いてたか?」
「もっと大変! ウィザフォ無くした!」
「なんだって!」

「捜索願出さなきゃ!」
「遺失物届な」
「どうしよう! こういう時って電話センターにコールしたらいいのかな?」
「まずは落ち着け!」
「カード止めるの?」
「それは財布落とした時な!」
「沙羅魅のはおサイフウィザフォ!」
「マジか! それはやべぇな!」
「指紋変えなきゃ!」
「それ硫酸必要なやつだし! それに指紋盗めねぇから変えなくていいし!」
「わかんないよ! ルパンに盗まれてるかも!」
「……。それはねぇな」
「待って、なんでそんなに落ち着いてられるの!」
「だから、こういう時こそ落ち着くのが大事なんだぜ!」
「もしかして、あなたルパン?」
「ちげぇし! 本物公太郎!」
「だよね! だまされるところだった!」
「どこもだます要素ねぇし! とりあえず落ち着け!」
「無理! 公ちゃんは被害者じゃないから平気なの!」
「おめぇも被害者かどうかはわかんねぇだろ? どこかに忘れただけかもしれねぇし!」
「どこかってどこ?」
「さっきの店とか?」
「きっとそうだ! あの店員がルパンだったに違いない!」
「まず、ルパンは忘れろ! あと、おめぇのウィザフォはお宝じゃねぇ」
「お宝だよ! 今まで食べてきた美味しいご飯の写真が5Gは入ってるよ!」
「そんだけかよ?」
「あと数えきれないほどのいいね!」
「お、おう……。バックアップは?」
「取ってるよ!」
「最後いつ取った?」
「そんなのお手伝いさんに聞かないとわかんない!」
「てか、まずさっきの店に戻るぞ!」
「うん、ルパンはまだそんなに遠くに行ってないはずだもんね!」
「とりあえず、周りの目が痛ぇからルパン今から禁句な!」
「やつは必ずまだ近くにいる!」
「あと銭形警部のモノマネも禁止な!」

「なかったよ〜!」
「なかったな」
「きっとキッドが持ってたんだよ〜」
「どこの子どもだよ?」
「だから、怪盗キッド!」
「もうそういうシリーズから離れろ!」
「警察行こ!」
「だな!」
「警察どこに住んでる?」
「住んでるとこは普通の家だろ、働いてるとこ行こうぜ!」
「ギッザニア?」
「お子様ポリスに頼るな!」
「だって、キッドは子どもに変装できないでしょ?」
「わざとやってんのか、錯乱してんのかわかんねぇから、とりあえずおめぇ喋るのやめようか?」
「むり〜!」
「まず交番行って、事情聴取だな!」
「えっ、沙羅魅取り調べされるの初めて!」
「オレは4回目! あんなん楽勝だし!」
「えっ、なんかワクワクしてきた!」

次回、沙羅魅のウィザフォカバンの中から見つかる!
ご期待ください!

 

『トッピングカップル KCJ』

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