昔々といえば

投稿日:2019-01-13 更新日:

「なんだっけ?」
「何が?」
「昔々あるところに、で始まるあれ」
「それは数が多いだろ」
「だよね~」
「まぁ、親指姫ではねぇよな」
「あ、それ!」
「マジか!」
「マジマジ! 打ち出の小槌でちっちゃくなっちゃうやつ!」
「まてまて! それはいろいろとおかしいぞ!」
「え、なんで?」
「打ち出の小槌は一寸法師で、使うと大きくなっちゃうやつだろ?」
「え~、やだ~。下ネタ~?」
「どこがどう下ネタだよ! どう考えても全年齢対象だし!」
「あれ~。おかしいな?」
「もう少し情報を出せよ」
「鬼が出て来て~、やっつけて~、なんかもらって~、魔法使いが出てくるやつ」
「ダメだ、最後のでわかんなくなった」
「あと、カンガルーとボクシングするやつ!」
「はぁ? そんなんあんのかよ?」
「ちがった!」
「そりゃねぇよ」
「ワラビーだった!」
「もう完全に該当者なしだし!」

「ねぇ、公ちゃん。もやもやするよ~」
「オレのがもやもやしてるからな!」
「なんで公ちゃん知らないの~?」
「誰もしらねぇよ。Nobody knowsだよ」
「終わりなき旅ってことか~」
「それを言うならTomorrow never knowsじゃね?」
「え?」
「ミスチルだろ?」
「チルチルミチル?」
「なんだよそれ? Mr.Childrenじゃねぇのかよ?」
「え、子どもなの大人なの?」
「全年齢対象者だし」
「え~、沙羅魅はもっとバイオレンスが欲しいよ~」
「そんなもん欲しがんなよ」
「あ、わかった! ムーミンだ!」
「は?」
「さっきのムーミンだよ!」
「あのカバ?」
「そうそれ!」
「あれ見たことないけどそういう話だったのか~」
「よかった~。すっきりした~♪」

 

 

『トッピングカップル 89』

 

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